会計事務所に転職して後悔した話……実はゴロゴロ転がっています。
長年この業界に勤めている私からみても、会計事務所はまだまだブラックが多い!
イメージとしては、ブラックが50%、グレーが30%、ホワイトが20%でしょうか。
グレーは「ハードワークだけど、お給料がいい」とか「専門(相続、M&Aなど)特化していて実務の勉強に最適」とかにゃ
転職した結果、さらに悪い環境になってしまった!そんな話も悲しいことにあるのですよ。
会計事務所は中小零細企業の代表格だからか、まだまだ昭和の働き方を推奨していたり
「24時間働けますか?」的な考え
経営者と労働者の関係性をはき違えている所長が多いんだなぁと日々実感しています。
「経営者が選ぶ側で、労働者側が選ばれる立場」だという、大きな勘違いをいまだ持っている所長の多いこと!
働く側は本当に用心しないといけませんよ。
この記事ではよくある、あるあるすぎる会計事務所転職の後悔した理由をご紹介します。
そして、後悔しない転職方法をご案内します。
さらには、後悔しないためにチェックしておきたいチェックポイントをいくつかご紹介しますね。
どうかあなたの転職が後悔しないものになりますように!
勉強などワークライフバランスを重視したいアナタはHupro(ヒュープロ)での転職をオススメする話はこちら
会計事務所未経験のあなたなら、未経験可の案件もあるリクルートエージェントをオススメした記事はこちら
あるあるすぎる後悔した理由
会計事務所への転職で後悔する理由を聞くと、いつもだいたい同じ理由5つに辿りつきます。
ここではその「後悔した理由5つ」ご紹介しますね。
もしあなたがこの5つをみて「あるある」と頷いてしまったらイエローカード!かもしれませんよ
ワークライフバランスが悪い
現代においてワークライフバランスを良好に保つのは当たり前のこと。
それなのに残業が日常茶飯事、休日出勤もしないと仕事が回らない、そんな会計事務所はいまも一定数存在します。
閑散期でも20時まで、繁忙期は終電までor泊まり込んで働くとか、今も本当に聞くんですよ
仕事内容が思っていたのと違う
お客様対応がある外回りは、人によって向き不向きが分かれるところですよね。
もくもくルーティン作業(帳簿作成など)が得意で、お客様対応は苦手だと伝えてあったのに「訪問もセットだから」と外回りもさせられる、とか。
資産税の実務を教えてもらえると聞いて入社したのに、実際は相続税申告は年に数回あるかないかなので、事実上法人担当になっている、など。
自分が希望していた仕事内容とズレが生じるケースもけっこうあります。
給料が安い
「最初は安いけれど、努力に応じて給料を上げる」という言葉を信じて入社したのに、上がるのは年に1度の定期昇給だけ(しかも3,000円とか、5,000円とかの定額)
極端に安いお給料に転職したことを後悔する職員さんも少なくありません。
悲しいけれど、職員さんの労働力を搾取しようとする所長も多く残っているのです。口約束だけを信じないでくださいね。
みなし残業を多く見込んでいるお給料体系も要注意!
基本給16万円、みなし残業代4万円とか。基本給16万円ってイマドキの最低時給クリアしてる?
人間関係が合わない
良く言えば「少数精鋭」、悪く言えば「閉鎖的」になりがちな会計事務所
ベテランさんの気分によって事務所の空気が変わるようなことがあると気まずいですよね。
人間関係が密になるかどうかは結局、一緒に働く人次第ですが、誰かひとりでもプライベートにまで立ち入ってくる人がいるとうんざりして、転職したことを後悔することも。
プライベートを詮索する人の主張は「隠すようなことないでしょー」です
「隠すようなやましいことはなくても、アナタには話したくないのよ」がわかってもらえない……
付き合いの多さ・深さ(顧客や銀行、ハウスメーカーとの飲み会などの付き合い)
会計事務所って顧客以外にも銀行さんやハウスメーカー、はたまた保険会社と付き合いがあるのです。
お客様のためになる提案ができるようつながりは大事ですが、ときにそのお付き合いが過剰で大変になり、後悔することも。
独身男性が誘われることが多いですが、会食(という名の飲み会)やゴルフ、はたまた駅伝のメンバーに組み込まれて…なんて話も聞くにゃ
後悔しない転職方法
会計事務所に転職して後悔したあるあるを聞くと「当てはまる!辞めようかな」なんて思ってしまうかもしれませんね。
でも絶対に衝動的には辞めないでください!
衝動的に辞めてしまって、焦って転職した結果さらに悪い環境になってしまった……なんて悲劇は絶対に避けましょう。
ここからは後悔しないための転職方法をご案内します!
ハローワークを使っての転職活動はしない
ハローワークは国(厚生労働省)が運営する雇用サービス機関です。
- お役所が運営している
- 無料で探せる
- (これが意外と多い理由)雇用保険の申請でどうせ行くから
といった安易な理由で利用しがちですが本音で言っておきます。
ハローワークで会計事務所を探すのは絶対にやめて!!
ハローワークは求職する人は無料で探せますが、雇用主側も無料で掲載できるんです。
だから「とりあえず」で掲載している所長も多い
会計事務所の経費のほとんどが人件費なのに、採用にお金も時間も掛けない所長はブラック雇用主であることが多い!!
採用に掛ける本気度が低い=たくさんの人が辞めていったからかも
転職エージェントを利用する
後悔しない転職のために必須のステップは、転職エージェントを利用することです。
もうこれは絶対!!
しかも希望の職種に専門特化したエージェントを利用するようにしてください
会計事務所とか、経理とかですね。
逆にいろんな業種・職種を案内してくれる大手エージェントは、会計事務所の情報は少ないかもしれないにゃ
今、一番オススメしているのはHupro(ヒュープロ)!評判や口コミについては別記事にしているので、気になる方はこちらもどうぞ
エージェントに対しても確認しておきたいことはある。
では仮にエージェントを利用して転職活動を始めたとします。
エージェントはあなたの味方ではありますが、エージェントの担当者にも確認しておきたいことはあります。それは、
会計事務所との付き合いが短い場合は所長の人となりを把握しきれていないかもしれません。
逆にその事務所に紹介した実績があると、フォローアップで先に入社した人と面談していることが多くてありがたい!入社後にしかわからないようなことを聞ける可能性がグッと高くなって安心です
ネガティブ情報:始業前の時間に掃除がある、とか。社訓の斉唱がある、とかね。
ポジティブ情報:お客さんにケーキ屋さんがあって「クリスマスにはケーキが支給される」とか、有料で高い研修にも参加推奨してくれる、とか
事前調査をめんどくさがらない
求人票やエージェントからの情報はもちろん大事ですが、自分でも事前調査を怠ってはいけません。
- 事務所のホームページは必ず見る
- 所長あるいは事務所のSNSを探してみる(特にフェイスブック)
- 口コミサイトを探す
事務所のホームページに表記された料金、平均年齢、所長のブログなどは必ずチェックしましょう!
SNSは、Facebookなら実名なので探しやすいですが、X(旧:Twitter)などはエージェントの担当者に「所長さんのXかインスタのアカウント知りませんか?」と聞いてみるのもテです。
会計事務所は零細企業なので、口コミサイトに情報が載っていることはほとんどありませんが、念のために確認だけはしておきましょうね。
後悔しないためのチェックポイント
最後に会計事務所での転職で後悔しないチェックポイントをご紹介します。
ここんに紹介しているチェックポイントは本当に最低限ではありますが、最重要項目です。
求人票に絶対避けるべきキーワードが入っていない
求人票に絶対避けるべきキーワードってあるんです。具体的に例示すると、
- 土曜日出勤あり(月〇回 or 最終土曜)
- みなし残業25~30時間以上
など。会計事務所の顧客で多い法人や個人事業主の担当職員さんで、繁忙期でもないのに今どき土曜出社する必要はありません。あえて土曜日出勤させるのなら業務過多の可能性を疑いましょうね。
ただし例外として、資産税(特に相続税)の担当を希望すると土日祝日の出勤は多くなる覚悟が絶対必要!
相続人の中に現役世代がいたり、遠方の方がいたりすると休日に面談が設定されることが多いからです
また給与計算の大変さを考えて、ある程度(5~10時間)みなし残業が入っていてもいいですが、「みなし残業25~30時間」はやりすぎです。
みなし残業は正直20時間でも多いと思いますが(月20日出勤なら1日1時間だもの)
税理士受験生の有無・子育て中スタッフの有無
税理士受験生と子育て中スタッフは「残業できない」スタッフの代表格。そんなスタッフが実際にいるか否かは大事なチェックポイントでしょう。
また、税理士受験生の場合は他にも確認しておきたいことがありますよ
- 応援体制があるか(授業がある日に残業になりそうだったらどうなるのか)
- 税理士試験講座に対する経済的支援はあるか
- 試験休暇の有無(特別休暇か有給か)
「経済的支援あり」と言いながら5%割引クーポンを渡すだけとか
「試験休暇あり」と言いながら、ただ有給を使ってもいいよってだけだったり
つまり入社時期によって有給がない場合は、税理士試験で休んだら給料減らしますってこと
面接時の対応
結局会計事務所での転職で後悔しないために1番大事なのは、経営者である所長の人となりです。
面接時に少しでも「ん?大丈夫かな?」と思ったら、だいたいそれは大丈夫じゃない事務所です。
- 【面接は定時頃に設定する】定時に帰る正社員の声が聞こえるか
- 所長は横柄な態度ではないか
- 案内・お茶出しの職員さんが所長に怯えている感じがないか
面接の際はくれぐれも目を皿のようにして、所長を、先輩となる職員さんを眺めてください。
会計事務所での面接を攻略するための代表的な質問とその回答例を紹介した記事はこちら
【まとめ】あるあるすぎる会計事務所の転職で後悔した話
この記事では会計事務所の転職で後悔してほしくないからこそ、本当によくある、あるある過ぎる後悔理由をご紹介しました。
会計事務所は零細企業がほとんど。良くも悪くも所長の采配ひとつで職場環境が決まることが多くあります。
だからこそキチンと「後悔しない転職方法」を選び、あなたに合う事務所を探してほしいと思うのです
税理士業界はブラックもまだ多く存在するのは事実ですが、誤解しないでくださいね。
「会計事務所に転職して良かった!」という意見もたくさんあるんですよ。
あなたが後悔しない転職先を見つけられることを心から応援しています!
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