最近CMでもよく見かけるリクルートエージェントは、会計事務所職員さん(税理士補助)の転職でも使えるのでしょうか。
大手企業リクルートの関係会社なのかな?とは思うけれど、「リクルートエージェント」で検索すると「ひどい」とか「ブラックばかり」とか穏やかでない検索キーワードも出てきて、ちょっとびっくりしますよね。
- リクルートエージェントをオススメする人
- リクルートエージェントをオススメしない人
- 口コミが知りたい人
- 登録や利用にお金がかかるのか知りたい人
- 登録するとどうなるか知りたい人(登録後の流れ)
結論だけ先にお伝えすると、会計事務所職員さん(税理士補助)の転職でリクルートエージェントは使えます!
具体的に、特に登録をオススメする人は
- 地方在住・在勤の方(会計事務所経験者も未経験者も)
- 会計事務所未経験の方
上の2つに当てはまる方は必ず登録しておきましょう。
ただ、リクルートエージェントは幅広い業種を取り扱う総合転職エージェントなので、リクルートエージェントだけでは希望の事務所に出会えないかもしれません。
比較検討ができるよう、リクルートエージェント+専門エージェントの登録で転職活動をするのがベストだと覚えておいてくださいね。
職員さんの転職でリクルートエージェントは使える!
会計事務所の職員さんが転職をしようと思ったとき、リクルートエージェントはかなり使えます!
その大きな理由を3つ解説していきましょう。
保有求人数国内最大級!
まずは、保有求人数の多さがリクルートエージェントが使える理由のトップ!
たくさんの求人情報をみて比較・検討できるのが理想ですが、そのためには求人数が多くないと話になりません。
リクルートエージェントは公開求人:約50万件と非公開求人:約25万件、合わせておよそ75万件と圧倒的に多い求人数を誇ります
地方での転職活動にも強い!
会計事務所の経験者である場合、通常は会計事務所に特化した専門エージェントをオススメします。その方が効率的に転職活動ができるからですね。
しかし、現実問題として専門エージェントの守備範囲は都会(首都圏、中部圏、関西圏)に限定されていることが多いのです。
専門エージェントで地方の会計事務所を探そうとしても「案件がない」と登録すら断られてしまうケースも……
その点、全国を網羅するリクルートエージェントは地方の求人が圧倒的に多い!だから経験者も未経験者も、UターンもIターンも、地方での勤務を希望するのなら必須の転職エージェントです。
未経験歓迎求人もたくさんある
専門エージェントに依頼する会計事務所の場合、経験者しか求めていないケースがあります。
「未経験者歓迎」の事務所を探すのは至難のワザですが、リクルートエージェントなら圧倒的な求人数で「未経験者歓迎」の求人も探すことが可能になっています。
未経験者歓迎を探すならリクルートエージェントのような大手を選びましょう
リクルートエージェントで転職をオススメする人
リクルートエージェントの利用をオススメしたい人をご紹介します。
当てはまる人はリクルートエージェントに登録だけでもしておくことを強くオススメします。
地方の会計事務所を探したい人
会計事務所を転職先に絞った場合、専門エージェントの方が効率が良いのは事実です。
しかし、専門エージェントは「全国対応」を謳っていても、実際には地方求人はほとんど扱っていないケースがとっても多い!
しかし、他のエージェントではほとんど扱いのない地方(首都圏、中部圏、関西圏以外)の求人も多く取り扱っているのがリクルートエージェントなのです。
会計事務所未経験者
会計事務所では未経験者歓迎(OK)の求人は決して多くありません。
「未経験者OK」を掲げていたとしても、実際に経験者と未経験者の応募があった場合は経験者を優先的に考えることが多いのです。
私が初めて会計事務所を探していたときも何度か「経験者で決まった」と不採用になりました
リクルートエージェントなら未経験OKの求人も多く、さすがは保有求人国内最大級です。
取り扱い求人数(母数)が多いのは、特に未経験者にとって絶対正義です!
在職中の人
在職しながら転職活動をする場合、リクルートエージェントのキャリアアドバイザーから電話がかかってきても出られないこともあるでしょう。そんなとき、少し申し訳ない気持ちにもなりますよね。
その点、リクルートエージェントはさすが大手のインフラ力を兼ね備えています。
HPからの求人検索などはもちろん充実していますが、何より専用アプリが秀逸なのです!
- 履歴書作成(自動入力機能あり)
- 職務経歴書作成(自動入力機能あり)
- メッセージ管理(キャリアアドバイザーとのメッセージ管理も!)
- スケジュール管理
ある程度は電話でのやり取りも必要ですが、在職中で電話に出られなくとも、キャリアアドバイザーやアシスタントとのやり取りができるのはとても便利です。
20代~30代前半の初めて転職活動をする人
一般職の求人が多い傾向にあるため、20代~30代前半の世代にリクルートエージェントをオススメします。
会計事務所の職員さんでも、2~3年程度の経験で初めての転職活動をするような方に向いていると言えるでしょう。
リクルートエージェントで転職をオススメしない人
リクルートエージェントはとても良い転職エージェントですが、「オススメ!」とまでは言えない人もいます。
しかし「オススメしない人」の全てに当てはまる人は少ないでしょう。もし「オススメしない人」のひとつに当てはまった場合でも、他のエージェントを併用しながら上手に転職活動を進めてもらいたいと思います。
首都圏、中部圏、関西圏以外で転職したい人
会計事務所に転職したい!と決まっているのなら、会計事務所に特化した専門エージェントを利用した方が良いでしょう。専門エージェントはだいたい東京・名古屋・大阪などの大都市に拠点を置いて、大都市圏内の会計事務所を紹介してくれます。
大都市圏内の会計事務所だけに転職先を絞るならリクルートエージェントよりも、専門エージェントの方が多く候補を出してくれる可能性も高まります。
会計事務所歴勤務歴が2年以上の人
会計事務所でいうところの「経験者」の定義ははっきり決まっていませんが、「同じ事務所で2年」がひとつの目安になります。
税理士登録に必要な実務経験が2年。ひと通りの業務を学ぶのに2年はかかると心得ましょう
経験者であれば、リクルートエージェントだけで転職活動するのはオススメできません。専門エージェントも同時登録した方が確度の良い転職活動ができるのでオススメです。
急いで転職したい人or今すぐの転職は考えていない人
リクルートエージェントも転職先が早く決まることが望ましいと思っていますが、転職活動は3ヶ月~半年を目安としています。
1~2ヶ月以内の急いで転職したい人にはリクルートエージェントは不向きかもしれません。急いで転職したい人は最速転職を掲げているHupro(ヒュープロ9も登録しましょう。
Hupro(ヒュープロ)の評判と口コミを紹介した記事はこちら
逆にサポート期間は3ヶ月と決まっているため、今すぐ転職を考えていない人にもリクルートエージェントは不向きかもしれません。
ただ、公式サイトでは「今すぐ転職を考えていない人も登録OK」とはなっています
年収アップを狙いたい人
特にミドル世代(30代後半~)で経験もスキルもお持ちの方であれば、転職と同時に年収アップも当然狙っていきたいですよね。
リクルートエージェントでは一般職の求人が多く、管理職が少ない傾向にあります。ゆえに年収アップが狙えそうな求人は多くないかもしません。
年収アップも狙っていくなら、管理職も多く取り扱っているエージェントも併用するのがオススメです。
面談したくない人
リクルートエージェントに無料会員登録して、第一関門になるのがキャリアアドバイザーとの面談でしょう。残念ながら「どうしても面談したくない」という方は、リクルートエージェントの利用をオススメしません。
面談は対面のほかに電話やオンラインでもOKですが、1~1.5時間かかります。
正直メンドクサイな~とか、面談したくないな~とか、語れるようなキャリアないしな……って思いますよね。
実はリクルートエージェントは面談せずとも利用することができます。ただし、面談しないままの利用は絶対オススメしません!
なぜなら「キャリアアドバイザーと面談しないと非公開求人が見られない」から。
エージェントを利用する最大のメリットは「非公開求人を紹介してもらえること」なのに、その最大のメリットを受けないのはあまりにもったない!!
1~1.5時間の面談時間を作るのは確かに大変かもしれませんが、電話やオンラインでも可能ですのでキャリアアドバイザーとの面談は絶対にしましょう!
リクルートエージェントに登録するとどうなるか
リクルートエージェントに登録し、それからどのような形で求人紹介があるのか、イメージがつきやすいよう順を追って説明していきましょう。
求職活動中はもちろん、内定後のフォローや在職会社の円満退職までフォローしてくれますよ。そして、最後にリクルートエージェントの退会方法までご紹介します。
無料会員登録
まずは無料会員登録から。求職者は完全無料でリクルートエージェントを利用できます。何社紹介を受けても、何社応募しても完全無料です。
転職エージェントを始めとする職業紹介事業者は、法律で求職者からお金を取ってはいけないことになっている(職業安定法 第32条の3第2項)のです。安心して利用しましょう。
紹介先の会社から、紹介手数料をもらって事業が成り立っているのです
キャリアアドバイザーとの面談
会員登録すると、リクルートエージェントから電話がかかってきて、あるいはメールで面談を促されます。
キャリアアドバイザーとの面談は必ず受けましょう!
多少手間に感じますが、面談を済ませないと非公開求人を紹介してもらえません。
- 面談相手はキャリアアドバイザー
- 面談方法は対面のほか、電話やオンラインもOK
- 時間は1~1.5時間
- 服装にルールはなし(電話やオンラインなら普段着OK)
- 対面面談ならスーツで行くのがオススメ(服装チェックもしてもらう)
求人紹介スタート
面談が完了したあとは、電話、メール、専用アプリで求人紹介が届くようになります。
キャリアドバイザーからの電話がイヤなら「メールで」とお願いしておくといいですよ
特にリクルートエージェントが秀逸なのは、Personal Desktop(パーソナルデスクトップ)※リクルートエージェントのマイページ
他のエージェントだと非公開求人を自分で検索はできず、キャリアアドバイザーからの紹介を待つしかないのですが、リクルートエージェントはPersonal Desktop(パーソナルデスクトップ)を使って自分で検索することが可能なのです!
書類添削→応募書類の提出
求人紹介と並行して、担当キャリアアドバイザーに応募書類(履歴書・職務経歴書)の添削をしてもらいましょう。
自分が書いた履歴書や職務経歴書を客観的に見てもらえる機会は意外と少ないので、ぜひチャレンジしたいところ。とはいえ…特に良い学歴とか華やかな経歴がないから誰かに見てもらうなんて……って恥ずかしい気持ちになりますよね。
キャリアアドバイザーは応募業界や応募会社に合わせた対策を考えてくれる人なので、華やかな学歴・経歴を披露しなくても大丈夫!!
少しの勇気を出して他人に添削をしてもらうと、書類選考の通過率がグッと上がったなんて話も聞きます
面接対策→面接
無事に書類選考が通ったら次はいよいよ面接!キャリアアドバイザーに面接に関する様々な相談に乗ってもらいましょう。時間的に可能であれば、キャリアアドバイザーとの模擬面接までお願いしましょう。
模擬面接では以下のようなことを教えてもらえます
- 想定される質問
- 想定される質問に対する回答のブラッシュアップ
- 面接官の雰囲気
- 面接官のタイプ
会計事務所の面接でよく聞かれる代表的な質問やその回答例を知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
そして、残念ながら選考終了(面接落ち)になったときには、フィードバックをもらうこともできます。
選考終了はツライ気持ちにもなりますが、キャリアアドバイザーに「なぜ落ちたのか」を面接官に聞いてもらいましょう
転職サイトから自分で応募したときは「お祈りメール」1本届いて終わりですが、エージェントを利用するからこそ聞いてもらうことができるのです。
内定後の条件交渉
無事に内定をもらえた後もキャリアアドバイザーにお願いすることがたくさんありますよ。
特に自分からは言い出しづらい条件交渉してもらえるのが心強い!
- 年収(アップ)交渉
- 入社日の調整
- 在職の会社を円満退社するためのフォロー
リクルートエージェントの退会
リクルートエージェント以外の別ルートで転職先が決まった、など退会を考えることもあるでしょう。
退会したくなったときの方法もご紹介しておきます。
キャリアアドバイザーに直接伝えるのはちょっと気まずいですが、意外なほどあっさり承知してもらえますよ。感謝の気持ちを伝えつつ、はっきりきっぱりと「退会する」と伝えましょう。
良い口コミ
ここからはリクルートエージェントの良い口コミを集めてみました。
求人の多さがピカイチ
手厚い転職支援
転職セミナーやイベントが多い
サイトはもちろん、アプリなどの便利なツールが充実。転職セミナーやイベントの開催も多く、オンライン配信で情報収集にも役立つ
悪い口コミ
リクルートエージェントの口コミを探していると、「ひどい」「ブラックばかり」と穏やかでない口コミも見つけられました。
サポート期間は原則3ヶ月
しかし他の口コミでは3ヶ月はひとつの目安で、延長を希望すればサポート期間の延長は可能なようです。
担当者の当たり外れがある
総合求人エージェントであるリクルートエージェントでは、会計事務所業界に詳しくないアドバイザーも多くいます。
業界情報や士業に好かれる書類添削、面接のサポート力は専門エージェントに劣ることも多いでしょう
ここで大事なことは、合わないキャリアドバイザーに当たったと思ったならすぐに交代をお願いする!間違えても我慢しないようにしてくださいね。
条件と違う求人がきた
会計事務所を希望していても事業会社の経理や、なぜか営業職など職種が違う求人を紹介されるケースが多発。
また、質の良くない求人が混じっていることがあるため、たったひとつでも「ブラックばかり」と口コミされてしまうこともあるようでした。
リクルートエージェントは職員さんの転職で使えるか まとめ
大手転職エージェントであるリクルートエージェントは会計事務所の職員さんの転職に使えるのかどうかをご紹介してきました。
良い口コミも悪い口コミもありますが、大手ゆえにたくさんのキャリアドバイザーが在籍しているため、相性の良し悪しが口コミの評価に大きくつながっているようです。
- 地方の会計事務所を探したい方
- 会計事務所未経験の方
- 在職中の方
- 20代~30代前半の初めて転職する方
経験者には専門エージェントの方がいい面もありますが、地方在住(在勤)の方などは豊富な求人数を持つリクルートエージェントに登録しておきましょう!
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